僕はキミの心臓になりたい
彼女は看護師と少し解釈してから、エレベーターの方へ行ってしまった。
俺は一人になった看護師のところに駆けつけた。
「あっあの……」
看護師は急に声かけてきた俺を不思議そうに見ながら動作を止めた。
「あの……僕、今いた相楽さんと同じ中学のものですけど……」
「あら、羽賀瑞稀くんよね。知ってるわよ。桜田医師からよく話聞いてるから」
そう言うと、看護師はふふっと笑った。
「そっか。君は美羽ちゃんと同じ中学なのね」
「はい。それで聞きたいんですけど……」
「何かしら?」
次聞く質問には、かなり勇気がいた。
「彼女は何の病気なんですか?」
そう聞くと、看護師の表情が困惑しだした。
「入院したり、学校休むことが多かったから体が弱い子だと思ってましたけど……彼女がどんな病気なのか教えてください!」