僕はキミの心臓になりたい
当日の朝。
目が覚めて、スマホの時計を確認すると6時10分だった。
アラームよりも先に目覚めるのだから
相当緊張感があるのだろう。
昨夜は、今日から始まる高校生活について
考えていたから眠れずにいたのに
珍しく目覚めがよかった。
カーテンを開いて窓を開けると
清々しい快晴の空が広がった。
今日からまた、私の新しい1日が始まる。
部屋から出て1階に降りていくと
母が目を丸くして驚いた。
「あら、今日は早いのね」
「だって今日は初日だもん」
そう言った後、洗面所へ行き
気合いを入れるために冷たい水で顔を洗った。
そして、クシで長いストレートの黒髪を
とかして、髪をセットした。
母が用意してくれた朝ごはんの
ロールパンを食べた後
自分の部屋へ行き、入学ぶりの制服に着替えた。