僕はキミの心臓になりたい
頂上まで階段を登り、目的地に到着した。
「やっぱり頂上まで登るのはちょっときついね」
「でも、こんな景色のいいところだし俺は好きだよ」
彼がイタズラっぽい笑みをした時、瑞稀の笑顔と重なった。
瑞稀もよくこんな笑顔で笑ってたな……
たくさんの石が並ぶ中を進み、ようやく瑞稀のお墓にたどり着いた。
彼がお水をくみにいっている間に、私は持ってきた花を花瓶にさした。
お線香を供え、彼と2人で手を合わせた。