僕はキミの心臓になりたい
ねぇ、瑞稀。
あなたは確かに私の心臓だったよ。
あなたと出会えて、人を愛すること愛されることを学び、
人生で一番大切なことを教えてもらった。
だから私は、今日も生きてる。
あなたの人生に関われたこと
あなたが私の人生に関わってくれたこと
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
瑞稀はこれからも私の心臓だよ。
私はあなたと共に生きていく。
そっちの世界でも太陽のようなその笑顔で、みんなを幸せにしてあげてね。
それじゃあ、また来るね。
長い間手を合わせ続けていた。
目を開けると彼はもう手を合わせ終えていて
石に刻まれた瑞稀の名前を見つめていた。