僕はキミの心臓になりたい
すると、羽賀くんが自転車をこぎながら振り向く。
「美羽、ちゃんと捕まってる?どこ掴んでるの⁇」
「…ここ」
私が掴んでるシャツの裾を示すと
羽賀くんはゲラゲラ笑いだした。
「それ捕まってるっていわねーよ!
あぶねーからここ掴め」
羽賀くんに腕を掴まれ、彼の腰に誘導された。
ひっ‼︎触ってしまった……
今まで男子に触れたことなかったのに。
そんな純粋に生きてきた私が今
羽賀くんの腰に捕まり密着している。
ありえないほど、手汗が止まらなかった。