僕はキミの心臓になりたい
翌日もいつも通り、学校に行かなければならない。
昨日とは違って
アラームが鳴りだしてから起床し
朝ごはんを食べた。
羽賀くんのお迎えは初日だけだと
思っていたから、家を出るギリギリまで準備をする。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい。気をつけてね」
母から見送られ、玄関のドアを開けた時だった。
「おはよ〜美羽!」
はいっ!?
私の驚いている表情に、彼が驚いていた。
「その表情は私だから!」
「どうした?そんな顔して」
「だって今日は一緒に行くって言ってなかったでしょ」
すると羽賀くんは、ワハハと笑いだした。
「そんな冷たい男だと思ったか?」
「そうじゃないけど、大丈夫だよ。私は歩いて行くから」
また自転車で2人乗りなんかして行ったら
クラスメイトから誤解招くに決まってる。