僕はキミの心臓になりたい



何で、何で!何でよ!!!



神様は意地悪すぎる。


何で私ばかりに試練与えるの?



病気になってから今まで散々

いろいろ我慢してきたじゃない。



友達なんていらないよ。


恋人とか、そんな高望みもしないから


だからせめて、学校生活だけは平凡でいさせてよ。


それとも、神様はそれでさえ許してくれないの?



お願い。誰か……


私を見つけて。



思わず、口からボソリと出た。



「助けて……」



その小さな声は誰にも聞こえるはずがなく

頬をつたった一粒の涙と共に消えていった。




< 40 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop