僕はキミの心臓になりたい



嫌がらせされてる悔しさを

羽賀くんにぶつけてしまったのもある。



その後、クラスメイトの1人が

羽賀くんのところへ来て

そのまま話をしながら去っていった。



それからというもの、私は羽賀くんと

帰りの掃除の時間まで一言も

会話をしなかった。



私は羽賀くんに話しかけられないように

なるべく目を合わせず露骨に避け続けた。



もう、これ以上クラスメイトから

嫌がらせされたくなかったから。




放課後。



私は早く帰りたいがために

さっさと教室の掃き掃除をした。



掃き掃除を終えて、ゴミ捨てに行くために

ゴミ箱を持って校舎裏へ向かう。



そして、校舎裏にあるゴミ置き場に着くと

私の足は止まった。



そこにあの3人組の女子達が

立ちはだかっていたからだ。



これだけ私を睨んでるのだから

私に用があるに決まってる。



面倒くさいことになりそう……



そんなことを思いながら立ち尽くしてると、



「あんたさ、羽賀の何なの?」



真ん中に立っていた

ショートボブの女子が私の方に

一歩前に出て言った。






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