僕はキミの心臓になりたい
もうこれ以上弁解しても、火に油を注ぐだけ。
どうしたらいいかわからず
黙ったままでいると
内川さんは右隣にいた女子から
何かを受け取って私に見せた。
私の上履き……
「これ以上羽賀に付きまとうようなら
もうあんたを学校に来れなくしてやるから」
そう言って、彼女は私の方に上履きを投げつけた。
そして、内川さんたちは私を睨みながら
横を通り過ぎて去っていった。
怖い……
初めて複数の人に睨まれながら
言い寄られた恐怖心で
膝がガクガクと震えた。
私は地面に落ちた上履きを見つめ
しばらくその場から動くことができなかった。