僕はキミの心臓になりたい
「なあ、今日の放課後空いてる?」
「え……」
私の声は、騒ついたクラスメイト達に
よって掻き消された。
すると、羽賀くんの言葉を聞いた
内川さんが疑いの眼差しで
羽賀くんに歩み寄った。
「ちょっと羽賀、相楽さんとどういう関係なの?」
その質問は内川さんだけでなく
クラスメイト全員が聞きたいようで
クラス内は静まった。
「え、美羽と?仲良い友達だけど」
「何で相楽さんばかりと仲良くするの?
羽賀は、今までそんなことなかったじゃない」
内川さんの問いかけに、羽賀くんは
困ったように頭を掻いた。
そして、
「何でって聞かれても答えに困るなぁ。
俺たち友達だもんな〜なぁ、美羽」