僕はキミの心臓になりたい



こんな可愛い子と話せるなんて

夢のようだった。


「実は私ね、相楽さんと話してみたかったんだ」


と、彼女は嬉しそうに言った。



「え、私と?」



衝撃的な言葉に私は大きな声を上げてしまった。


「相楽さんてほかの子と違って

大人っぽいというか落ち着いていて…

話すと安心できる子なんじゃないかなと思ってたの」


「そ、そうかな?そんなこと言われたの初めて…」


「うん!だから、これから仲良くしよう。

私のことは夏美って呼んで」



仲良くしようって言ってくれたことが

素直に嬉しかった。


羽賀くん以外で話しかけてくれた子が

初めてだったし

このクラスで友達なんかできないと

思ってたから。



「うん!ありがとう」



夏美ちゃんの笑顔につられて

私も笑顔になって優しい気持ちになった。



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