僕はキミの心臓になりたい
ー数日後ー
外はうるさいほど蝉が鳴いて
ジリジリと暑い太陽が照りつける。
本格的な夏が始まり、あと1週間で夏休みになる。
学校前の掲示板には
近くにある神社で行われる
花火大会のポスターが貼られていた。
相変わらず学校は行っていて
変わらない毎日を送っている。
クラスメイトたちからの嫌がらせは
夏美ちゃんがかばってくれた日を境に
減って、それほど学校が憂鬱ではなくなった。
少し変わったことと言えば……
「美羽ちゃん!一緒にお昼食べよ」
お昼休みの鐘が鳴り出すと同時に
夏美ちゃんがお弁当を持って
私の席にやってきた。