僕はキミの心臓になりたい



あれから夏美ちゃんは

私が学校で一人でいる時は

たくさん話しかけてくれるようになった。



大人しい性格をしている夏美ちゃんと

おっとりしている私は驚くほど気が合い

もう完全に夏美ちゃんとは友達のようだった。



「そういえばテスト勉強順調?」



中庭のベンチでお弁当を食べていると

夏美ちゃんが聞いてきた。



「ぼちぼち…入院してた時授業出てなかったから、ちょっと大変で」



羽賀くんから勉強教えてもらっていたけど

みんなに追いつくとこまでできてないから

テストに不安があった。



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