僕はキミの心臓になりたい
君に出会えた日
クラスメイトの羽賀くんは今日も
学校帰りに私の病室へお見舞いに来ていた。
「やべーな。来週もう中間テストだってよ」
「こんなとこ来るより
家帰って勉強した方がいいんじゃないの?」
「いいんだよ!帰って勉強するより
美羽と話してた方が楽しいから」
羽賀くんは、お見舞いに持ってきた苺を
頬張りながら言った。
本当に、毎日来させてしまっていいのだろうか。
病室の退屈な時間を減らせてる意味ではいいことだが
羽賀くんの時間を私なんかに使っていいのかな……