僕はキミの心臓になりたい



夏美ちゃん、羽賀くんのこと名前で呼んでた……


名前で呼び合うほど、2人は仲良いのかな?


この時、胸にチクリと痛みが走った。



「2人っていつのまに仲良くなったんだ」


「うん!私たち友達なんだよね〜美羽ちゃん」


「うっうん」



夏美ちゃんから振られたことで我に返り

慌ててうなづいた。



けど、この2人がどんな関係なのかという

疑問がずっと頭の中をぐるぐる回っている。



「あ、そうだ。瑞稀に今度借りたいCDあるんだ!」


「おーいいよ!何のCD?」


「こないだ発売したアルバムなんだけど……」



2人が話してる光景を

まるで映画のワンシーンを観てるかのように見ていた。



< 71 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop