僕はキミの心臓になりたい
家に帰ってから、夜ベッドに入るまで
ニヤニヤが止まらなかった。
花火大会楽しみだな。
ずっと行ってみたかった花火大会に
行けることが嬉しく
頭の中は舞い上がっていた。
まるで、遊園地に行く子供のようだ。
さっそく、机の上にある
小さなカレンダーに花火大会の
予定をいれた。
先に楽しみがあると、テストも頑張れる。
羽賀くんのこと考えれば考えるほど
頭の中が羽賀くんでいっぱいになる。
なんか、まるで彼のこと意識してるみたい……
はっとして、今頭に浮かんだものを
無理やり消しさらった。
違う違う!
何考えてるの私!!
羽賀くんと行けるのがどうとかじゃなくて
花火大会に行けるのが楽しみなんだから!
別に誰と行ったっていいんだから。
羽賀くんはただのクラスメイトだし。