僕はキミの心臓になりたい
その時、机の上にあったスマホが震えた。
……羽賀くんっ!!
【美羽〜数学のテスト範囲どこからだっけ?忘れちゃった!】
まったくもう。
少し呆れながらも
何故か羽賀くんからLINEきたことを
嬉しく思ってたりして。
【教科書P13ページからだよ】
送信。
……なんて可愛げのない文章。
素っ気ないって思われそう。
絵文字とかつけた方がよかったかな?
今まで家族以外の人とLINEしたこと
ないからどんなふうにしたら
いいのかわからない。
再び、スマホが震えた。
【サンキュ!!テスト終われば花火大会がまってるから頑張ろうな】
羽賀くんも、花火大会楽しみにしてくれてるのかな?
そう考えると嬉しくなる。
【うん。頑張ろうね!】
送信。
送った後、体中が熱くなっていた。
落ち着け落ち着け。
まずはテストに集中しないと!
私は熱さを吹き飛ばすように
机に向かってテスト勉強に励んだ。