僕はキミの心臓になりたい
一瞬ぱっと輝いて消えゆく火花が
私たち2人の時間のように思えた。
やがて、私の目にうつる花火は涙でゆがんで見えていた。
嫌だよ……終わりたくない。
羽賀くんと出会って
人に優しくされる気持ちも
誰かと一緒にいたいという気持ちも
知っちゃったから。
羽賀くんと一緒に過ごした時間を
知ってしまったのだから。
もう、羽賀くんと出会う前の自分なんて
忘れちゃったよ。
今さら、羽賀くんから離れることなんてできない……
最後、金色の花火が夜空一面に光り輝いた。