僕はキミの心臓になりたい



神社の入口で羽賀くんとお別れだ。


「じゃあまた夏休み中連絡するから!帰り気をつけて帰れよ」


「うん。連絡待ってる。羽賀くんも気をつけてね」


素直に言うと

彼はわかりやすく嬉しそうに笑い

手を振って歩き出した。


また、夏休みに会える。


そう考えると、別れた直後になっても

寂しさを感じずにすんだ。


やがて羽賀くんの後ろ姿は

人混みにのまれて見えなくなっていった。



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