僕はキミの心臓になりたい



私は羽賀くんからの返事がないまま

夏休みを過ごしていた。



午前中は学校から出た課題をやり

区切りがつけばテレビをつけて甲子園を観て

夕方は病院で検査をする日々だ。



先に楽しみがあるならば毎回憂鬱な検査も乗り切れるのに……



羽賀くんと会えない日が

こんなにつまらないと思わなかった。



これだけ羽賀くんの存在が

私の日常に入り込んでたのだ。



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