僕はキミの心臓になりたい



その日の夜。


寝ようとしてベッドに入り込んだ時に、スマホが鳴った。


まさかと思い、急いでスマホを確認すると

そのまさかだったのだ。



羽賀くん……!!!



【LINEに気づかなくてごめん!また2人でどっか遊びに行こうな】



読んだ後、私はぎゅっとスマホを胸の中に抱きしめた。


ずっと待ちわびてたLINE。


こんな些細なメッセージが、こんなにも嬉しいなんて……



涙が出るほど嬉しかった。


会いたい……


羽賀くんに今すぐ会いたいよ。


私はスマホを両手に持って、文字を打った。


【いつなら空いてる?】


意を決して、送信ボタンを押した。


自分から誰かを遊びに誘うなんて、初めてのことだった。


ドキドキして仕方ない。





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