僕はキミの心臓になりたい
しばらくして、握りしめていた
スマホが鳴り出した途端にLINEを開いた。
【美羽の空いてる日でいいよ!】
羽賀くんと、また会えるんだ。
私は少し考えを巡らせてから、文字を打ち込んだ。
【明後日はどうかな?】
〜♪
【OK!楽しみにしてる】
やったあ!
また夏休みに羽賀くんと会える。
嬉しさとワクワクした気持ちが交差して
思わずベッドの上で転がった。
今まで羽賀くんと会う事が
こんなにも楽しみにしたことなかった。
会いたいとも思ったことなかったのに……
私、今すごく羽賀くんに会いたいと思ってる。
たぶん……
羽賀くんのこと、好きになったのかも。
16年間生きてきて、初めて好きな人ができた。