[完] 空に希望を乗せて [長編]
朝
いよいよ明日は初めてみる大会。ここ2週間は全面の時も外に出されちゃうこともあったけど、先輩たちが頑張ってることを考えたら、そんなこと、なんの苦でもなかった。それより私は私たちを教えてくれてる、先輩たちの無理やりのような笑顔を見る方が辛くて、心が痛かった。
そして翌日。朝、美結に電話してもらって起きる。朝、ほんとにダメなんだ。どうしても大事な日は誰かに電話してもらうようにしている。今朝は愛桜も美結に電話を頼んでるらしかった。ふいに着信音がなる。愛桜だ。え、なんで?と疑問をもちつつ電話に出る。
「ほら愛桜起きなさーい!」
「・・・。まだ寝てても間に合うもーん」
「ほんとに?もう7時よ」
「集合9時だよ!」
私は思わず吹き出した。
「ね、ちょ、愛桜?」
「ふぁ?え?ん?あ、あー!電話かかってたぁ!!」
「え?ちょ、どーゆーこと?」
「ごめん、うち、ときどき寝ぼけて誰かに電話しちやったり、メッセージ送信しちゃうことあるんだよね。」
「あー、まじかー」
「うん、ごめんね。」
「いーよいーよ!仕方ないよ。」
「あれー?美結に電話たのんでたのに
…あ、10分前にかかってて出てる。うわぁ、うち、なにゆったんやろ。恥ずかしぃぃ…ってことで美結に確認します!へへっ。あとで教えるねー!それじゃ。」
「うん!」
愛桜、ときどき抜けてるんだよね…。朝から声の高さが耳に響く。愛桜の声、ほんと好き。あ、やば、時間だ!とっとと用意しなきゃ。私は結構髪天然だから、綺麗に髪を結うのに時間がかかるのだ。あーほんとに愛桜が羨ましい。愛桜はストレートパーマをかけたようなサラッサラの髪。それをひとくくりにしていて、いい匂いがする。ほんのり甘い匂い。きっと使ってるシャンプーの匂い。美結の髪も綺麗で、絢音の髪もツヤがあって…。あーあ、みんないいな…。
こっちの髪がはねてる。あ!前髪。うわ、こいつなおるかな…。
今日、美結と愛桜と絢音と一緒に行くことになっている。前髪に悪戦苦闘して、負けて、結局前髪上げて駅へ急ぐ。やばい。前髪のせいで遅刻する。前髪め、恨んでやる…。ほらもうみんなきてるじゃん。
「ぶふっ、ちょ、茉夏?家に前髪忘れてきてない?」
「ちょっと絢音ー?それ、いま一番気にしてるんですけど?ていうか密かに美結と愛桜も笑わないでくださる?」
「ふふ、ごめんごめん。茉夏可愛い。」
「なぜ!」
私は思わずむくれる。
「まーいーじゃん!ほらいこ!遅れる遅れる!」
「うん!」
このとき私は想像さえもしていなかったのです。ただ楽しみなだけ。どんな感じかなんて、全然わかんなかったんだ。
そして翌日。朝、美結に電話してもらって起きる。朝、ほんとにダメなんだ。どうしても大事な日は誰かに電話してもらうようにしている。今朝は愛桜も美結に電話を頼んでるらしかった。ふいに着信音がなる。愛桜だ。え、なんで?と疑問をもちつつ電話に出る。
「ほら愛桜起きなさーい!」
「・・・。まだ寝てても間に合うもーん」
「ほんとに?もう7時よ」
「集合9時だよ!」
私は思わず吹き出した。
「ね、ちょ、愛桜?」
「ふぁ?え?ん?あ、あー!電話かかってたぁ!!」
「え?ちょ、どーゆーこと?」
「ごめん、うち、ときどき寝ぼけて誰かに電話しちやったり、メッセージ送信しちゃうことあるんだよね。」
「あー、まじかー」
「うん、ごめんね。」
「いーよいーよ!仕方ないよ。」
「あれー?美結に電話たのんでたのに
…あ、10分前にかかってて出てる。うわぁ、うち、なにゆったんやろ。恥ずかしぃぃ…ってことで美結に確認します!へへっ。あとで教えるねー!それじゃ。」
「うん!」
愛桜、ときどき抜けてるんだよね…。朝から声の高さが耳に響く。愛桜の声、ほんと好き。あ、やば、時間だ!とっとと用意しなきゃ。私は結構髪天然だから、綺麗に髪を結うのに時間がかかるのだ。あーほんとに愛桜が羨ましい。愛桜はストレートパーマをかけたようなサラッサラの髪。それをひとくくりにしていて、いい匂いがする。ほんのり甘い匂い。きっと使ってるシャンプーの匂い。美結の髪も綺麗で、絢音の髪もツヤがあって…。あーあ、みんないいな…。
こっちの髪がはねてる。あ!前髪。うわ、こいつなおるかな…。
今日、美結と愛桜と絢音と一緒に行くことになっている。前髪に悪戦苦闘して、負けて、結局前髪上げて駅へ急ぐ。やばい。前髪のせいで遅刻する。前髪め、恨んでやる…。ほらもうみんなきてるじゃん。
「ぶふっ、ちょ、茉夏?家に前髪忘れてきてない?」
「ちょっと絢音ー?それ、いま一番気にしてるんですけど?ていうか密かに美結と愛桜も笑わないでくださる?」
「ふふ、ごめんごめん。茉夏可愛い。」
「なぜ!」
私は思わずむくれる。
「まーいーじゃん!ほらいこ!遅れる遅れる!」
「うん!」
このとき私は想像さえもしていなかったのです。ただ楽しみなだけ。どんな感じかなんて、全然わかんなかったんだ。