[完] 空に希望を乗せて [長編]
第十四章

新入生!!

「早いな〜もう3年じゃん!」
「それな〜」
「3年生ってことはあと少しで引退なのか?」
「やね。」
「えー!嘘やー」
「信じられーん!」
「だよね」
始業式が終わると、もう新入生のはなしになる。後輩って可愛いんだよね。今の1年生、じゃなくてもう2年生か、まぁその2年生可愛んだよね。ナメられかけてる気がしなくもないけど。

入学式が、あってからはや3日。勧誘の時期になる。この時期になるとカナ先輩を思い出す。私の理想はカナ先輩。優しくて強いカナ先輩。あーぁ。あと僅かだししっかり頑張りたい。

部活に向かおうとすると、戸惑っているような1年生。可愛いな。
「どうしたの?」
思わず声をかけた。
「えっと、陸上部ってどこで練習してますか?」
「あぁ、陸部?んと、一緒行こか。名前はー?」
「石原梢です。1年2組です」
「梢ちゃんねーよろしく!私は結木茉夏です!よろしく! 」
「よろしくお願いします!茉夏先輩って何部なんですか?」
「んとね、バドミントン部やってるよ!」
「そうなんですか!あぁなんかすみません!」
「んーん、いいのよ!興味あったら来てみてね!」
「ハイ!」
「そんで、陸部はここ!ちょっとまってね、おーい!美空!新入生だよ〜!」
「え!まじ!?カモンカモン!」
「じゃあね」
「ありがとうございました!」
ひらひらっと手を振る。可愛い〜。あ、部活急がないけんね。たったと駆けていく。
「茉夏おそーい!」
「すまんすまん!勧誘してたのさ。」
「なるほど。」
「で?」
「あはは〜」
「意味無いな。」
「おい、柚?」
「てへー」
まぁ、新入生、来てくれたらいいけど。
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