甘い恋愛を、君と。
相澤と大学4年生の時に知り合ってから、気がつけば今のような〝大切な友達〟になっていたわけだけど、もちろん最初はそれほど仲良くなかったはずだ。
いったい何がきっかけでここまで仲良くなったんだっけ。
そんなことも忘れてしまうくらい、わたしと相澤は何度も飲みに行ったし、色々な話をしてきた。
そんなことを考えていた午後1時過ぎ、ふと向かいのデスクに座る後輩に声をかけられた。
「縁先輩、今日は相澤先輩来ないっすね」
「あーうん、まあ、そんな日もあるよ」
「午前中も来てない上に、昼休みも来ないなんて、わたしが入社してはじめてです」
「え、相澤の来る回数、統計とってんの?」
「もちろんですよ!相澤先輩が仕事中唯一の目の保養ですもん…」
後輩はそう言って机に突っ伏した。相澤を見てないのでやる気が出ないらしい。その様子を見て苦笑する。