甘い恋愛を、君と。
相澤の「すみません、おしぼりください」という声がしたと思ったら、おしぼりが目元にふわりと優しく触れて、視界が真っ暗になる。
「天野、目冷やせ。腫れてるぞ」
「やめろ〜化粧取れるだろうが」
「泣いて既に取れてるじゃねえか」
「あ、そっか。はは」
机に突っ伏した状態でいる上に、視界が真っ暗になったことで、強烈な眠気に襲われた。
冷たいおしぼりが、ひんやりと瞼に当たって気持ちがいい。
「気持ち〜ねむ〜」
「おま、大丈夫か天野」
頭がぼんやりして、働かない。
ここ最近、相澤のことであまりよく眠れなかったせいか、きょうはいつもに増してお酒が回るのがはやい。そして猛烈に眠い。