お嬢様、今夜も溺愛いたします。
「今でさえやばいのに、とまんなくなる」
◇
「はいこれ」
「わ〜!
こんなに高そうなもの、もらっていいの?」
「もちろん。
美都のために買ったんだし。
良かったら使ってよ」
「ありがとう紗姫!」
翌日のお昼休み。
昨日は渡せなかったからと、紗姫から誕生日プレゼントをもらっていた。
「リップグロス?」
「うん。
やっぱ女の子だし、そういうのがいいかと思って。そういうのよくわかんなくて界と一緒に選んだやつだけど」
「そんなの気にしないで?
昨日祝ってもらえるだけでも十分嬉しかったし」
「ならいいけど……」
照れくさそうに視線を逸らす紗姫。
わざわざ私のために、普段は使わないだろうものを買いに行ってくれたんだ。
その気持ちだけで私は幸せだ。
「すぐ使えるようにって、箱はこっちに入ってるから」
「はーい、ありがとう!」
早速つけてみようと、カチッと音がするまで先っぽを出す。
「うわぁ、めっちゃぷるぷるになる……」
塗ってみると保湿力があるのはもちろん、味がすることに気づいた。
「これ、ピーチ?」
「らしいよ。
なんか界が美都ちゃんには絶対これ!!ってめっちゃ推してきた」
「そうなんだ」
界さんの中で私はピーチのイメージなんだろうか……
ありがとう、大事にするね
再度お礼を言ってリップグロスをしまっていると。
「で、なに?話って」
興味津々とばかりに、ずいっと顔を近づけてきた紗姫。
「そ、そのことなんだけど……」
「はいこれ」
「わ〜!
こんなに高そうなもの、もらっていいの?」
「もちろん。
美都のために買ったんだし。
良かったら使ってよ」
「ありがとう紗姫!」
翌日のお昼休み。
昨日は渡せなかったからと、紗姫から誕生日プレゼントをもらっていた。
「リップグロス?」
「うん。
やっぱ女の子だし、そういうのがいいかと思って。そういうのよくわかんなくて界と一緒に選んだやつだけど」
「そんなの気にしないで?
昨日祝ってもらえるだけでも十分嬉しかったし」
「ならいいけど……」
照れくさそうに視線を逸らす紗姫。
わざわざ私のために、普段は使わないだろうものを買いに行ってくれたんだ。
その気持ちだけで私は幸せだ。
「すぐ使えるようにって、箱はこっちに入ってるから」
「はーい、ありがとう!」
早速つけてみようと、カチッと音がするまで先っぽを出す。
「うわぁ、めっちゃぷるぷるになる……」
塗ってみると保湿力があるのはもちろん、味がすることに気づいた。
「これ、ピーチ?」
「らしいよ。
なんか界が美都ちゃんには絶対これ!!ってめっちゃ推してきた」
「そうなんだ」
界さんの中で私はピーチのイメージなんだろうか……
ありがとう、大事にするね
再度お礼を言ってリップグロスをしまっていると。
「で、なに?話って」
興味津々とばかりに、ずいっと顔を近づけてきた紗姫。
「そ、そのことなんだけど……」