お嬢様、今夜も溺愛いたします。
「っ!!」
目を見開く十夜さんに、私は続けた。
「我慢なんてしてほしくです。私は誰よりも十夜さんのことが好き、だから……っ」
途端に。
「んっ……!」
おでこに、頬に、耳に、首に。
いくつもの熱が落とされて、身体が跳ねて。
最後にちゅっと唇がふれた瞬間。
十夜さんは、上着を脱ぎ捨て手袋を外し、ネクタイをグイッと緩めると。
「────美都」
私に覆いかぶさってきた。
メニュー