お嬢様、今夜も溺愛いたします。
「手袋、外すんですね」
「当たり前」
「それに、敬語も……」
「ずっと抑えてたのに、ここまで煽られたらもうむり。嫌がっても痛がってもやめられない」
「いいんです。
私はもっと十夜さんに愛してほしいから……」
そう言うと、また目を見開いて驚いてた十夜さんだけどそれは一瞬で。
「上等だよ」
ベッドサイドにあったリモコンに手を伸ばし、ピッとボタンを押す。
そして部屋の灯りがほんのり明るい程度にまで暗くなる。