お嬢様、今夜も溺愛いたします。
「お嬢様、お勉強のお時間です」
「はっ?えっ?お勉強って……」
どういうこと!?
わけが分からずあたふたしている間に。
「っ!?」
めちゃくちゃスースーする!!
嫌な感覚にバッと下を向いた時には、ボタンは完全に外され、前は全開き。
加えて、レースのキャミソールが丸見えの状態になっていった。
に、逃げなきゃっ……!!
慌てて両手で隠して、なんとか部屋の隅へと逃げるけど、黒木さんはものすごい目で歩み寄ってくる。
クールとか振り切って、もうギラギラとしか言えないような目。
まるで、野生のオオカミでも見ているように。
「な、なにするんですか黒木さん!
変態の罪で訴えますよ!!」
黒木さんに見られたという羞恥心から叫ぶ私を、おや?という目を向けてくる。
「男はみんな、変態な生き物でごさいますよ?」
「そっ、そういうことを言っているんじゃありません!!てゆーか、こっちに来ないで……」
前を必死に隠す私を、まるで舌舐めずりでもするかのようにじっくりと見ている。
頭おかしいんじゃないの!?
人の恥ずかしがってるところ見てるとか!
変態!
すけべ!!
ムッツリ男ーーーーっ!!