忘れたくない人。
『聖桜ちゃーん、今通話できる?』

突然の翔弥からのLINEだった。

『今?今はちょっと無理かなー』

私はまだ学校にいたため電話に出ることが出来ないとしょに伝えた。

『そっか、んじゃあさ俺のお願い聞いてもらってもいい?』

『ん?いいよ?』

『聖桜とペア画したい』

私は翔弥が何を言い出したのか最初は理解ができなかった。

えっ?ペア画?私と?なんで?

私の頭には疑問しかなかった。

『んじゃ、画像よろしく(笑)』

私は翔弥にペア画の画像を探すように頼んだ。

翔弥とペア画する分にはいいんだけど…なんで私なんだろ?

『これでいい?』

翔弥から送られてきた写真はどう見てもカップルが使っていそうなペア画の写真だった。

『えっ?(笑)なんでこれ?』

私はちょっと混乱していた。この世の中でイケメンという部類に入る翔弥になんで私がペア画をしようと言われているのか…。

『なんでって、聖桜のことが好きだから?(笑)』

本気なのかな?信じていいのかな?友達としてだよね?

『どゆこと?』

『そのままの意味』

『告白ってとらえていいの?』

『そう思って』

えっ?…え?(笑)
びっくりしすぎて笑いしかこみ上げてこない。

『本気なの?』

『うん。振るなら早く振って』

私は、翔弥へなんて返そうかすごく迷った。翔弥のことは嫌いじゃない。翔弥はかっこいいから自分のことはそんなふうに見てくれてないと思った。

『付き合うよ』

私はその短い文だけを翔弥に返した。

『ん?彼女になるってこと?』

『うん』

『そっか!浮気したら怒るからね!(笑)』

なんで私なんだろ。
そういう疑問しかなかった。
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