ペーパーみんと
もしかしたら、余計な行為だと思う人もいるかもしれない。


他人とを繋ぎ合わせてできたのは、
ただの゛虚像゛であって、架空の人物に過ぎないのではないかって。


でも、違うんだ


なかったことにされるのが1番怖い。

たとえ間違った記憶でも、それはたしかにあったんだと、もう一度強く感じることができるその瞬間が確かにあるはず、


いやあるんだ



それがどんなに嬉しいことなのか、本当に言葉では表しきれない。
だから私はその偽りの瞬間を、この無味乾燥な日々の中でひどく渇望していた。
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