強引な副社長との政略結婚は甘すぎます
「そんなことないと思うよ?というか、お姫ちゃん、どうしていつもあんなにダボッとした服着てたの?そんなにスタイルいいのに」

え?私がスタイルがいい?出るところも出てなくて、コンプレックスだらけの私の体が?

怪訝な表情を浮かべたのであろう私に、晃さんは私の目の前まで来るとニコリと微笑んだ。

「本当にお姫ちゃんはスタイル良いと思うよ。細い体のラインに、適度なメリハリがあるし、色は驚くほど白いよね……俺的にはもう少し出ているところが出ている方が好みでけどね」

「晃さん!!」

ジッと晃さんに見られ、私は睨みつけたものの、きっと真っ赤になっていると思う。


「おい」
そこに低く響いた声に、私はハッとして声の方を見た。

「翔太郎さん……」
そして私は目の前に現れた人の名前を呟いた。

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