強引な副社長との政略結婚は甘すぎます
出会いはどうであれ、幸せを
お茶漬けを食べ終わり、時間も22時半を回っているのを確認すると、私はチラリとソファに座っている翔太郎さんに視線を向けた。


「翔太郎さん……。そろそろ上にあがりますね」

その言葉に、ゆっくりと私を見ると、翔太郎さんは考えるような表情を見せた後、無言で手招きをした。


来いってこと?

ゆっくりと言われるままに近づいて、翔太郎さんから少し離れて腰を下ろした。

「今日は悪かったな」
いきなりの謝罪の言葉に私は驚いて翔太郎さんをみた。



< 123 / 218 >

この作品をシェア

pagetop