強引な副社長との政略結婚は甘すぎます
「優里香、泣くほど無理か?俺との人生は」

小さく翔太郎さんの腕の中で首を振った私に、驚いたように翔太郎さんは私の顔を覗き込んだ。

「無理じゃないです。私も翔太郎さんと幸せな夫婦になりたい。始まりはめちゃくちゃだったけど、今は翔太郎さんと会えてよかったと思ってます」
一気に自分の気持ちを吐き出すと、翔太郎さんは嬉しそうに破顔して私の涙をそっと拭ってくれた。

「ありがとう。優里香。きっと幸せにするから」

「はい」
そのまま落とされたキスは、今までのキスとは違い優しくて、とても甘く感じた。



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