強引な副社長との政略結婚は甘すぎます

「町屋先輩!自動販売機行きますけど何かいりますか?」

いけない事だが、気分がすっきりしなくて仕事に身が入らず気分転換でもしようと、私はとなりの先輩に声尾を書けた。

「ありがとう。じゃあ、ミルクティーよろしくね」

「わかりました」
先輩から小銭を受け取ると、私はフロアを出て休憩ルームへと向かう。

あれ?先客?
そう思って、その人が飲み物を買うのを少し離れて見ていると、その人が振り返って私をみた。


「こんにちは」
にこりと笑ったその人に、私は見覚えがなく後ろを振り返った。


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