強引な副社長との政略結婚は甘すぎます
「へえ、俺と結婚すればお金に困らないよ?この顔だって見放題」
この人本当に有名大学をでた天才?うちの副社長?バカじゃない?

「そんなもの何になるんですか?」
小さくため息をついた私を見て、翔太郎は初めてみる表情を見せた。
その表情から、怒っているのか、喜んでいるのか、私には読み取ることはできない。

「そう?俺には必要な物だと思ってるけど」
「それはあなたの価値観でしょ?だったら、私と結婚してもなんのメリットもないですよね?私はお金もないし、こんな見た目であなたの特になることなんて何もないんだし」
自虐ネタの様な言葉を発して、私は視線を逸らした。

「まあ、でも不幸になりたくないんでね」

でた!呪い!
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