強引な副社長との政略結婚は甘すぎます
「あの、お聞きしますが、最先端の電子機器を扱う企業の副社長ともあろう人が、先祖の呪いとか信じてませんよね?」

「もちろん。そんな非科学的な事信じてるわけないだろ?」

もうあったまに来た!!アンタがいま不幸になりたくないって言ったんでしょ?
何この人、こんなに腹の立つ人今まで出会ったことないんだけど!!

私の表情から考えてることが分かったんだろう、目の前の無意味なイケメン二人はお互い顔を見合わせている。

「翔太郎、もうその辺にしとけよ。仮にもお前の未来の嫁だぞ」

「わかってるよ。だからこんなにかわいがってるだろ?」

その言葉に、晃さんは諦めたようにため息をついて、「かわいがってるね……」と呟くと、ヒラヒラと手を振った。
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