強引な副社長との政略結婚は甘すぎます

そこまで思って、どうして私があの人のこのまで考えなきゃいけないの、と自分にツッコミをいれるとため息をついた。

ただのルームシェア。相手のプライベートに踏み込まない。これはただの政略結婚。

そう思い直し、私は美味しそうなベーカーリーで食パンと、スーパーで適当な食材を購入した後、思い出してクリーニングを受け取り、部屋へと戻った。

リビングに入ると、さっきと同じ姿勢で仕事をしている翔太郎が目に入り、小さくため息をつくと、冷蔵庫や棚に買ってきたものをしまう。
時計を見ると、もうすぐ正午になろうとしていた。

朝ごはんも食べそこなったし、お腹空いたな……。

買ってきた食パンに、レタスやトマト、なぜか冷蔵庫に入っていた塊のパルメザンチーズを見つけ、スライスしてハムと一緒にサンドした。
そして、簡単に残ったトマトと、適当な野菜でコンソメスープを作ると、大きなリビングテーブルに置いた。