強引な副社長との政略結婚は甘すぎます
何!!??
「俺の両親なんかの話はどうでもいいだろ?そんなことより政略結婚って言ったって、俺はちゃんとお前に操を立てるし、お前は俺を好きになればいいんだろ?」
触れたのが、翔太郎の指だと言いつつわかり、その指が首筋を撫でるのを、どうにかしたくて首を振った。
「操って……なんですか?」
私だけ好きになれば良いって……私は相思相愛の結婚が……。
だんだん聞きたい事がぼやけて、翔太郎の指に意識がいってしまう。
「お前意外の女には触れないって事」
もてあそぶように、触れる指をどうにかしたくて私は声を上げた。
「子供だって言ったじゃない!」
どんなツッコミよ!
敬語も忘れて私は叫んだが、追い込まれるような今の状況に、心臓が爆発しそうなぐらい音を立てていた。