強引な副社長との政略結婚は甘すぎます
私は小さく息を吐くと、ずっとまともに食べていないのだろう胃を考えて、ご飯にお湯をいれて煮込んで、即席のお粥を作った。
それに卵を溶きいれて、ネギと、中華だし、風味づけにごま油を少したらし、作り置きしておいた蒸し鶏を乗せた。

出来上がった所に、髪をタオルで拭きながら、短パンとTシャツという部屋着で、翔太郎が降りてきた。

「嫌でも少しお腹に入れてから休んでください」
冷たい感じになってしまった私の言葉に、翔太郎は出来上がった食事を見て、

「こんな事しなくてもいい」

バサリと言われた翔太郎の言葉に、私は余計な事をした?と急に後悔が押し寄せ、ツンと涙がこみ上げそうになり、ギュっと唇を噛んだ。

いやだ。本当に情緒不安定……。

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