強引な副社長との政略結婚は甘すぎます
「おはようございます」

「おはよう。来たけど何?」
晃さんは、いつも通りの軽い口調と笑顔で私を見た。

「晃さんもずっとお休みないし、大丈夫ですか?ちょうど朝食なんです。ご一緒にどおぞ」
笑顔を向けた私に、晃さんは、

「おっ、それは嬉しい。お邪魔しまーす」
と慣れた様子で靴を脱ぐと、リビングに向かった。
以前は鍵を持っていた晃さんだったが、さすがに、私もいる家に勝手に入るのは良くないと、翔太郎さんは鍵を返してもらった。

晃さんが翔太郎さんの横に座ったのを見て、私は多めに作ってあったスープと野菜たっぷりサンドを晃さんの前に置いた。

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