【短】宣戦布告なら、受けて立つけど?
マジ、それ…宣戦布告なら、受けて立つんですケドね?
「俺の頭ん中陽菜さんのことしかねーのに…あ、いて」
こつん
叩かれて、俺はそこをかりかりと掻いた。
「ばかねー。あんたにはバスケあんでしょーが」
「バスケは、別脳」
「は?何それ?お菓子は別腹みたいなこと言ってんじゃないわよ」
げし
今度は、足をローキックされて短く呻く羽目になった。
「てぇな…陽菜さんこそなんか、格闘技でもやれば?」
「うるさいよー?この口が物を言うのか?んー?」
「いひゃい…」
「だったら、良いコにしてなさいよ」
「ハイスミマセン」
こんな関係。
何時まで続ける気だよ、俺。
いい加減、諦めて…こんな不毛な気持ち早いこと捨てて…。
ちゃんとした、青春…歩んだほうが良いんじゃねーの?
けど、そう思えば思うほど、陽菜さんへの想いは増していくばかりで…どうにもこうにも歯止めが利かない。
なんだって、こんなに茨の道を突き進んでんだ。