【短】宣戦布告なら、受けて立つけど?
「あー…なんでこう、思い通りになんねぇーかな」
風呂上がりに、がしがし頭をタオルで拭いて、小首を傾げていると、鼻歌を歌いながら姉貴がリビングにやって来た。
「幸せそーだな。姉貴は」
「んー?凪月は?」
「絶賛不幸中…」
「えぇー?なんで?凪月、こんなに良いコなのに…」
その一言に、なんでか、かちんときた。
「良いコでもなんでもねぇよ。子供扱いすんな」
「ちょ、なんでそんなに怒ってるのー?」
「…たりぃ」
「な、凪月ー?」
全く、どいつもこいつもちょっと年下だからって子供扱いしがやって…。
…まぁ。
こんな会話で、ムカついてるくらいだから、子供だって言われても仕方ないのかもしれねぇけど。
やっぱ、対等でいたい、対等に見て欲しい。
そう願うのは…今も群がる男たちのせいもあり…益々キレイになってく陽菜さんへの焦りもあり…もう、本気でどうしていいのか分からなかった。