狐とご主人様

それから服を着替え

リッツに付いていった
仕事を教えてくれるらしい

「朝は水汲みから始まって〜料理の手伝いして〜掃除して洗濯すれば終わりだよ〜」
とのんびりした声で言う

今までやったことがあることなので安心した

でも今までと違ってやる気が出た
今までは嫌な仕事だった

今はリッツと話しながら楽しくやっている
リッツは文字や便利な魔法、算数...
といろいろ知っていた

誰かと話すそれだけで楽しいと思えた

朝ごはんを作り終えみんなで円卓に座る
「あ、朝のことは忘れなさいよ」
とご主人様は顔を赤らめながらいった

「は、はい」

リッツがﾎﾞｿｯと
「素直じゃないよねぇ〜」
とほぼえみながら言う

正直あんなことをして貰ったのは初めてで嬉しかったから忘れないことにした

心がじんわり暖かくなる気持ちの良い感覚がした初めてだった

朝ごはんを食べ終わり
掃除を始めた
箒で履き机をピカピカにし
廊下をモップで綺麗にし
妖術で身体を浮かして天井の埃と蜘蛛の巣を取り除いた


掃除は得意分野だった
「全然汚いわも少しは埃は散ったわねぇ...」
とご主人様から酷評を貰ったが

「すごく綺麗になった〜すごいすご〜い」
とリッツには褒めて貰った

そして洗濯もやる
洗濯も得意分野だった
さささっと終わらせた

そして昼ごはんを作り
お昼になった

それにしても洗い物にあった紐に布がついたやつってなんだったんだろう?