片思い終着駅
2.友人の呼び方
ふとつばさくんとの出会いを思い出して浸ってしまった。
3年生のときの文化祭。
初めて永田くんが参加した。
やっぱり一般参加の人にも絶大な人気で、どこに行っても追いかけられていた。
「これだから、文化祭とかのイベントは苦手なんだよ…」
そう言って休憩時間に入ったわたしを、ゼミの研究室に連行した。
「永田くんって、本当に人気者だよね。大変そうだ〜!」
わたしより大きな永田くんは、今はうずくまっているため、今はわたしの方が大きい。
…あ、つむじが2つ…可愛い。
「もう、ののかの交わすスキル欲しいわ…」