片思い終着駅


笑いすぎて涙を流している永田くんを見て、わたしはさらに『?』でいっぱいになった。

「俺、ホストしてるように見える?そんなにチャラいかなー?」

綺麗な顔をくしゃくしゃにして笑いながら話している永田くん。

「だって、女の子に人気で、わたしのこと普通に呼び捨てで呼んでいるし、それにそれに…」

「それに?」

言葉に詰まるわたし。

「……さっきの言葉、ドラマでありそうなセリフだったんだもん…。」

永田くんの表情が一気に真面目な顔になった。

「最高の褒め言葉、ありがとう。」

そう言って、微笑みながら わたしの頭を優しく撫でた。


< 21 / 63 >

この作品をシェア

pagetop