片思い終着駅
「まぁね」
と、読んでいる本から目を離すことなく返事をする つばさくん。
「しかし、よくののかちゃんも、ナンバーワンホスト?の、つばさと一緒にいられるわね〜!あいつ忙しくて、ろくに講義受けてないでしょ?あいつがいない時、ののかちゃんどうしてるの?」
急に牧田さんに質問された瞬間、本から目を離してわたしの方を見るつばさくん。
「つばさくんがいない時は、女の子何人かと一緒にいます。でも、つばさくんより仲良しになったという感じはないので、なんというか…つばさくんがいないと、寂しいです。」
そう言うと、つばさくんはわたしから少し目線を外し、また本へと戻った。
…あれ、良くないこと言っちゃったかな…?