片思い終着駅
普段お化粧もしない、どすっぴんのわたしに、メイクまでしてくれた牧田さん。
新しい自分に出会えました。
「ののかちゃん、まさか全くお化粧してないとは…!でも、それだけ可愛いならお化粧いらないわね!」
と牧田さんに言われたけど、つばさくんの隣にいるためには、少しでも可愛いほうがいいと思い、牧田さんにコスメについて聞いた。
「ののかちゃんは、お肌が元から綺麗だから、パウダーだけでいいわね。それと、アイメイクはピンク系が似合うわね…それと…」
いろんな雑誌から似合う色やコスメを探して、紙にまとめてくれた。
その間も、つばさくんは本とにらめっこ。
「じゃあ、ののかちゃん!メイクも頑張って!」
牧田さんに背中を押され、わたしとつばさくんは美容室を後にした。