片思い終着駅
「邪魔者が入ってこないようにね」
そう言って微笑んだ。
2人でソファーに腰掛けた。
しばらくの間、沈黙が続いた。
「あっあのね、つばさくん、わたし…「どうしたの、今日の格好」」
わたしの言葉に重ねて、つばさくんが話す。
「オシャレしてきて、どうしたの?デート?」
急に恥ずかしいことを聞かれて、わたしは思わず立ち上がった。
「デッデートする相手なんていませんからっ!これは、つばさくんの隣に立つなら、少しでも似合う人でいたいから!…っ!」
時すでに遅し。
わたしは勢いに乗って、つい言ってしまった。
恥ずかしすぎて、つばさくんの顔を見られない。床とにらめっこをするわたし。
すると、背中に温かさを感じた。